2024/12/16 15:42



今回は結構急に思い立ったのもあり、かなり弾丸で挑んだ買い付け旅になりました。

毎回入念に脳内シミュレーションするのですが、それもままならないうちにバタバタと出発の日に。

いつもナーヴァスになる買い付け前の時間をウキウキにさせてくれたのは、きっともう何度目かの買い付けになり頭の中で少しずつ地図を描けるようになってきたから…ではなく、福岡から上海までの飛行機が津留さんと一緒だったからだと思っています。

津留さんは福岡で"MAGAZYN" という東欧のアンティーク家具や雑貨を扱うお店を営んでおり、私が勝手に先輩だと思っている人たちの内の一人です。

経歴の差こそあるにせよすごく気さくに接してくれるので、行きの飛行機が一緒だと知った時は凄く嬉しかったし、買付ではなくトランジット中にビールを飲むことばかり考えてしまいました。

乾杯し、お互いの健闘を祈って、津留さんはブダペストへ、私はパリへ。




さて、買い付けの始まりです。

毎回何かしらのトラブルが起こるので、しっかりしないといけないポイントは押さえていたつもりでしたが・・

20時前ごろ、初日の宿に着いたら指定されたキーボックスにアパルトマンの鍵か入っていなくて、早くも心の中で“詰んだ〜“と叫んでいました。

暗闇の中見ず知らずの外人を助けてくれた可愛いフランス人女性には感謝しかありません。

早々に緊張の緩急がありすぎてうっかりスマホを地面に落としてしまい、画面に一本ヒビが入って結構凹みましたが、とりあえず温かいベットにありつけたので明日に備えて寝ることに。

そこからはもう任務を遂行するように、少しでも良いものを見つけられるように

限られた条件で自分の力量を測りつつ買い付けに集中していました。

途中、蚤の市に行ったら何にもやっていなくて空っ風が吹いていたこともありましたが、それは想定の範囲内です。

待てど暮らせどバスが来ないこともありましたが、それも想定内。

バスが来ないお陰でコインランドリーに行きそびれ、素足にスニーカーという苦行を強いられた日もありましたが、それも想定内。

蚤の市で真剣にお洋服を選んでいたら、私のハズバンドだと名乗る怪しい黒人が近寄ってきましたが、こんな人と結婚した覚えはないので“NO WAY!!“ と追い払ったり、

来ないバスを待っていたら陽キャでメルヘンなヤク中に絡まれたりしたけど(ちょっと面白かったけど怖かったので“Bye〜!“と言って逃げました。)

中には素敵な出会いもあって、パリでお洋服のデザイナーをやっている可愛い女性と仲良くなったり、おしゃべりが大好きでお洒落なおじいちゃんとお茶したり。

おじいちゃんからは時折メールが送られてくるので、次の買い付けでも道端でバッタリ遭遇しないかなぁ〜と思ったり。


最後の夜に地下鉄の階段からスマホを落として結局画面はバリバリに割れたんですが、今回も知らない人に沢山話しかけられて、たくさん助けてもらって無事帰国できました。

ありがたいことに新入荷もたくさんのお問い合わせを頂き、ご紹介した商品も次々と旅立っております

そんなたくさんの経験と共に連れて帰った服たちが、また他の方たちに愛されていると思うととても幸せな気持ちになります。


私が扱っている商品は単なる“モノ”ではなく、人が繋いだものなんだな、と買い付けを終える度、毎回じんわりしいてしまいます。

今年ももうあと少し、噛み締めるように大切に来年を迎えられたらいいな。

ラブレターヴィンテージには冬休みはほとんどありません、空いた時間に是非遊びにいらして下さいね♪



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