2023/09/23 18:24
私は18歳の頃 "上海リル" という、かつて通っていた中学校の裏手にある古くて小さな古道具店で働いていました。
今にも崩壊しそうな歪んだ長屋の一室には、猿の頭蓋骨があったり、レントゲン写真やサメの歯など、とにかく様々な面白いものがごちゃごちゃと在り
何もかもから置いて行かれてしまったような、小さなレジカウンターの中にちょこんと座って過ごす時間がとても好きでした。
最近、特にここ数日
天気が不安定で少し調子が狂っていたところに、ふと、あがた森魚さんが聴きたくなり "永遠の遠国" を引っ張り出し聴いていました。
初めて聴いたのは、上海リルで店番をしている時で
世間では浜崎あゆみやミスチルが全盛期の時、空間も相まってか18の私にはパンチが強すぎて不安になったのを覚えています。
後にもっといろいろな音楽を聴いて、あがたさんの凄さを知ったのですが
感情に乗っかった音楽ではなくて、感情や空間を作り出して与えるその表現力ってすごいですよね。
今、聴き始めていたら恐らく普段聴かないであろう若い子たちがゾロゾロと入ってきて、店主は違った意味で少し不安になりましたが…
ともあれ、あの頃に影響されたものがしっかりと根付いていることに気付き嬉しくもなりました。
知ってる方も知らない方も、是非お店に聴きに来てください。
一緒におかしな話をしましょう。
素晴らしい曲ばかりですので。