2023/06/08 17:24
先月、当店も参加させて頂いた蚤の市 "初夏のヨーロッパン祭り" にて18〜19世紀のフランス ストリート商人を題材とした本を買いました。
服装や生活が垣間見えるのが面白くてペラペラとめくっていたら、そこに"OLD CLOTHES" なる文字が…!
なんかすごいコソ泥みたいなオジさんですが、
まがいない!私の大大大先輩ではないですか!
服といえば手作りし、貧しく混沌とした時代。穴が空いては直し、破れては縫い、を繰り返していたはずです。
出来た服を売る、しかも着終わったものを、安価で(たぶん)。
よく考えましたよね。
以前、古着の商売を初めて行ったのはユダヤ人であると聞いたことがあります。
私はユダヤ人みたく賢くはないのですが、古着というものにどうしても心が惹かれ、離れられなくなってしまいました。
きっとここに描かれている人は "価値" というより "生活" だったでしょう。
でも私にはこの上なく価値のあるものでした。
虜になる時って説明できないですよね。
なんか好き、なんかドキドキする、そんな始まりだったけど、月日が経つにつれ、それ以外出来ないことに気が付きました。
古着屋がなかったら今の私はありません。
かれこれ20年、古着・古道具に関わるお仕事をしていますが、自分のお店はまだまだ一年生。
時代と共に古着業界も、かなりその在り方を変えてきています。
しっかり古いものを扱う小さなお店は少なくなってきてしまいましたが、少しでも、虜になるあの気持ちを、与えられる側で居られたらと思っています。
そうやって店頭に居ると、つまらないはずがないんですよ。私自身も楽しくあり続けたい。
Love Letter Vintageも来月、一周年を迎えます。
辺鄙なところにあるお店ですが、今後ともどうぞ宜しくお願いします^ ^